予防歯科
予防歯科とは、ご自身の歯を虫歯や歯周病から守る取り組みです。
自らの健康を維持していくために、クリーニングを中心としたお口のケアを受けることです。
お口の中の健康を維持できていれば、高齢になっても自分の歯を守ることができます。
歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、
歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で成り立ちます。
ずっと健康と笑顔を守りたいから通うのが、予防歯科の特徴だと考えます。
予防歯科の先進国のケースから見える
その重要性
予防歯科といえば現在ではスウェーデンが有名ですが、かつては虫歯や歯周病で歯を失っていた人が多かったようです。1970年代にスウェーデンは国家的に大きなプロジェクトとして予防歯科を開始。
その結果、スウェーデンは虫歯や歯周病などの歯周疾患が少ない国と評価され、また1人ひとりの歯に対する毎日の意識が高い国といえます。
日本の統計では、80歳以上で歯が20本以上ある人の割合は51.2%で(H28年歯科疾患実態調査より)、平均歯数は約16.7本しかありません。欧米諸国と比べると、日本は先進国の中でも予防の意識はまだまだ遅れています。
そのため、たいよう歯科おとなこどもクリニックでは「予防歯科」が大切だと考えます。
今までの悪くなってから治す、という歯科医療ではなく、悪くなる前に病気となる原因を発見し早期に絶ち、病気を未然に防ぐという考え方が重要視されているのです。
歯を失う原因の多くは虫歯や歯周病ですが、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けていただくことで、歯を永く残せる可能性が高くなります。
むし歯や歯周病になる前に
歯科医院へ行きましょう
一番大切なことは、初期の段階で虫歯や歯周病などの治療を行うことで、ご自身の歯を長く健康な状態に保つことだと考えます。
そのため、歯が痛くなくても予防歯科を診療する歯科医院で、定期的なメインテナンスを受けることが、いつまでも健康で快適な暮らしを続けることに繋がると考えます。
「歯を治療する」から「予防する」への意識改革を、皆さんと一緒に進めていきましょう。
当院の予防歯科治療について
当院では、さまざまな検査によって、その原因が何なのか調べることが可能です。
口腔内写真
レントゲン検査
歯茎の検査
唾液検査
個人の虫歯・歯周病予防プログラムを作成
「ちゃんと歯を磨いていても、歯ぐきが腫れる、虫歯になってしまう…」
そういった方には、唾液検査をおすすめしています。
唾液検査をすることで、虫歯や歯周病を引き起こす原因を根本的に突き止めることができます。
虫歯や歯周病は目で見て確認が可能です。しかし、お口の健康状態は見た目だけではわかりません。自身のお口が現在どのような「状態」にあるのか、それを測定できるのが唾液検査です。
測定結果がわかると、1人1人に最適なセルフケアのご提案ができます。毎日のケアをより効果的なものにしていくことが唾液検査の目的です。
唾液検査の流れ
当院の唾液検査システムでは、10秒間軽く洗口するだけの簡単なステップで測定が可能で、結果シートも患者様にお渡しします。ご自分のお口の中を知り、むし歯・歯周病予防に役立てましょう。
患者さんには検査キット付属の洗口用水(3ml)を口に含み、口腔内全体にいき渡るように10秒間洗口するだけで試料の採取が完了します。
試験紙に採取した洗口吐出液を点着して、専用機器にセットし測定がスタートします。測定時間はわずか5分で完了します。
結果がパソコンに転送され、簡単に結果シートを作成できます。
『 歯の健康 』『 歯茎の健康 』『 お口の清潔さ 』の傾向がわかり、お口の健康状態を知ることができます。
一緒に歯とお口の健康について考えていきましょう。
一人一人に合った口腔ケア
虫歯や歯周病の原因はプラークという細菌の塊です。食事をするとプラークは出来てしまいます。このプラークを毎日の歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどの補助具でしっかり取ることが虫歯・歯周病予防の基本です。
歯磨きの仕方やフロスの正しい使い方はもちろん、フッ素など口腔ケアグッズもあなたに合ったものをおすすめします。
生涯にわたって新たな虫歯を作らず、歯周病の予防を行うことで、高齢になっても自分の歯で噛んで快適な生活していただくためのトータルサポートをします。
定期健診について
3〜4カ月の間隔での定期健診をすすめていますが、その時のお口状態や個々のライフスタイルに合わせて間隔を提案させていただきます。
どうしてもご自身では磨けない歯垢や歯石の汚れがあります。歯科専用の道具や材料を用いて、ご自身の歯や歯茎をいつまでも健康に保つために定期健診が大切だと考えます。
また、歯だけでなく舌の運動機能を維持するための舌圧検査も推進し実施しております。
これは摂食・嚥下機能や、構音機能に関する口腔機能検査のスクリーニングの指標となります。
虫歯や歯周病の予防だけでなく、食べる機能は舌と深い関わりがあります。JMS舌圧測定器は、舌機能を簡便に舌機能を最大舌圧という形で数値化でき、口腔機能の評価・診断ができます。
またお子さまにおいては、矯正治療で不正咬合改善するための評価の一部として、舌がしっかりと機能してるかの判断ができます。